隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

涙香迷宮

購入したのは約一か月前で、ようやく読むことができた。著者の名前だけで購入を決めたので、まさか牧場智久・武藤類子シリーズの一編だとは知らなかった。タイトルにもある通り、黒岩涙香をベースに、連珠、いろは歌、それらを組み合わせた暗号、そしてもちろん殺人事件とてんこ盛りの内容になっている。涙香のの隠れ家が茨城県で見つかり、そこの隠れ家に干支の名前がついた部屋に4首ずつ計48首のいろは歌を登場させ、更にその48首を組み合わせてもう一首。それらを暗号仕立てにして、更にまだいろは歌を登場させている辺りは圧巻だ。また、黒岩涙香に関するうんちくも盛り込まれている。残念ながら、私には登場するいろは歌が本当に意味があるこのかどうか見極めることはできないが、とにかくそれだけの数をひねり出すだけでも大変だと思う。

後驚いたのは、牧場智久・武藤類子の二人がいまだに高校生でな点だ。でも、スマホやらgoogleのalpha goの話も登場するので、何とも時空がゆがんでしまった感じだ。

 

竹本健治作品

しあわせな死の桜 - 隠居日録