2016-05-05 屍者たちの帝国 読書 SF 去年、映画「屍者の帝国」を見た後に買ったと記憶している。当時は、この中から2~3編を読んだだけで、その後読書を中断していた。 2編目の「小ねずみと童貞と復活した女」がハチャメチャで面白い。ドストエフスキーの「白痴」とダニエルキースの「アルジャーノンに花束を」を組み合わせて、そこにいろいろな様相を盛り込んでいて、何とも言えない作品になっている。 最後に収録されている宮部みゆき氏の「海神の裔」は底本となるものが不明だが、これは「屍者」だけを共通項にした作品なのだろうか。 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫)大森 望 Amazon 楽天Books