隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

体育館の殺人

青崎有吾氏の体育館の殺人を読んだ。本書は第22回鮎川哲也賞受賞作品で、裏染天馬シリーズの第一作目だ。

殺人事件は放課後の旧体育館で起きた。放送部部長が幕が下りていたステージ上で何者かに刺殺されていたのだ。ステージ袖には2か所の出口が体育館外に通じており、上手側の出口は施錠されていた。下手側の出口には生徒がいた。体育館のコート側にも生徒がいて、殺人現場は密室状態になっていたのだ。そして、最初に疑われたのが、犯行時刻に体育館のコートにいた佐川奈緒だった。袴田柚乃は女子卓球部の先輩の奈緒の疑いを晴らしてもらうことを裏染天馬に頼んだのだが、彼は見返りとして10万円を要求したのだった。

事件の鍵は体育館の男子トイレに残されていた傘だった。これを起点に推理を展開し、裏染天馬は事件を見事に解決する。本書はその論理の展開を楽しむミステリーとなる。

ちょっと気になったのは(あまり本質的なところではないが)、「DVDケースが尻ポケットに入るか?」というところだ。そんなに大きな尻ポケットはないであろう。

 

 裏染天馬シリーズ

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