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隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

ロートケプシェン、こっちにおいで

相沢沙呼氏のロートケプシェン、こっちにおいでを読んだ。本書は午前零時のサンドリヨンの続編だ。本書も連作短編となっており、5編が収録されているのだが、メインのストーリーの前に「トモ」と呼ばれている少女のモノーローグ文が挿入されており、その少女が誰かというのが、第5編目の「ひびくリンキング・リング」の謎となっていて、作者は巧みに誰かわからないように、ほかのだれかと思わせるような記述にしていて、ここは見事に騙されてしまった。

前作の最後で須川は初にクリスマスプレゼントを渡したところで終わっていたが、本作はその時間軸の延長で始まっている。しかし、二人の間には特に劇的な進展がないまま物語は終わってしまった。作者に本作品を継続する気があるのか、各チャンスがあるのかわからないが、二人がくっついてしまったら、そこで例愛小説風のラブコメの所は終わってしまうだろうから、永遠にこのままなのだろうと思う。

一つよく判らないのは2編目の「ひとりよがりのデリュージョン」に出てきた謎の指なのだが、その部分は単なる見間違いか何かなのだろうか?説明されいなかった。

 

 酉野初シリーズ

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