隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

決戦!関ヶ原

決戦!関ヶ原を読んだ。本書は関ヶ原の合戦にちなんだアンソロジー時代小説だ。収録作品、作者、主人公は以下の通り。

「人を致して」は実は徳川家康石田三成加藤清正福島正則を追い落とすために裏で組んで関ヶ原の戦いをおこしたが、という設定なのだが、これはちょっと飛躍過ぎだと思った。面白かったのは「有楽斎の城」と「丸に十文字」だった。「有楽斎の城」は武張った事とは縁遠かった有楽斎が、その汚名を返上しようと老骨に鞭打って関ヶ原に参陣したが、やっぱり荒々しくはふるまえなかった悲哀を出しているところがよかった。「丸に十文字」は島津義弘と豊久の無謀ともいえる敵陣正面突破の下りがよかった。