隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

マツリカ・マジョルカ

相沢沙呼氏のマツリカ・マジョルカを読んだ。

日常の謎のミステリー。高校一年の柴山祐希はある日、高校の隣にある廃ビルの四階の窓から女子高生が身を乗り出しているのを発見する。自殺なのか?と訝しみながら、その部屋を訪れると、年上と思しき女子高生がいた。切れ長の大きい瞳、長い黒髪。彼女は双眼鏡で、原始人の調査をしていて、夕方になると旧校舎の裏に原始人が現れるという。そして、柴山祐希はその原始人調査に巻き込まれることになる。

その女子高性はマツリカと名乗っているが、それが本当の名前かどうかもわからない。どうやらこの廃ビルに住んでいるようで、学校に登校しているかどうかもよく判らない。そして、なんだか色々な怪談の調査しているようだ。その調査に協力すると、勉強を教えてくれるというので、成績の芳しくない柴山祐希は協力することになるのだが、マツリカをドSキャラとして描かれていて、柴山祐希はそのミステリアスな雰囲気から魔女のようだと形容している。また、マツリカは柴山祐希のことを柴犬呼んでいるありさまだ。一方柴山祐希はなんとなくクラスに溶け込めなずにいて、何かと理由と造ってはマツリカの許を訪れるようになっていった。

本書には四編おさめられていてる。「原始人ラナウェイ」、「幽鬼的テレスコープ」、「いたずらディスカイズ」、「さよならメランコリア」。最後の「さよならメランコリア」で柴山祐希と姉にまつわる謎・秘密が明らかにされ、マツリカの正体もちょこっと明かされるが、その正体は依然として不明のまま終わっている。第一にして、なぜ廃ビルに住み着き学校を見張っているのかが最大の謎だ。本作には続編があり、そちらでその謎が明かされるかもしれない。