隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

午前零時のサンドリヨン

相沢沙呼氏の午前零時のサンドリヨンを読んだ。本作は第十九回鮎川哲也賞受賞作だ。本書には四編が収められており、連作短編の形式になっている。

高校一年の須川が一目ぼれしたクラスメート酉野初はマジシャンだった。レストランバー「サンドリヨン」で客にマジックを見せるアルバイトをしている。マジックをしている初は生き生きしているのだが、普段の初はなぜ人間関係に臆病なようで、いつも一人で過ごしている。一方須川の方はポチというあだ名があり、ちょっと優しすぎるぐらいの男子だ。

初は魔法使いになりたいと思っていた。誰かを励ましたり、楽しませてあげたり、そんな魔法をかけることのできる魔法使いになりたいと思っていた。しかし、現実にはそううまくはいかない。本作はそんな二人の青春小説風・恋愛小説風の日常のミステリーだ。

本書を読んで物足りなさを感じた。例えば一話目の「空回りトライアンフ」ではクラスメートの慶永裕美が同じ図書委員の同級生からいじめにあっているというストーリになっているのだが、具体的なことは何も書いていない。そのいじめを回避するために、慶永裕美は上級生の瑠璃垣蘭子に助けを求めた。だが、実は四話目の「あなたのためのワイルド・カード」では慶永裕美は瑠璃垣蘭子をひどく恨んでいることが明かされる。そのような上級生に助けを求めるだろうか?また、二話目の「胸中カード・スタッブ」で瑠璃垣蘭子の心無い言葉で仲の良い同級生の柏京子を傷つけるが、その内容に関しては触れない。実は瑠璃垣蘭子は過去に同級生の藤井綾香にも心無い言葉で投げつけた。藤井綾香はその後自殺したことになっているのだが、その詳細にも触れていない。わざと説明していないのかどうかわからないが、このあたりが物語として物足りなさを感じた。

本シリーズには続編があるようなので、そちらも読んでみようと思う。

冷却ファン交換 (東芝dynabook RX3/T7M)

2月22日の水曜日の午後に発注したのに、本日24日の午前中には冷却ファンが届いた。チチブデンキ東芝も仕事が速い。

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冷却ファンの型番号はこれではないかと思っていたもの(GDM610000456)と一致していた。

 

はてなブックマーク - 東芝 dynabook RX3用CPUファン GDM610000456 完動品 - パソコンパーツと携帯バッテリーの店

 

こちらが届いた冷却ファン。一応東芝の名前が入っていて、純正品の扱いだ。東芝から取り寄せたのだから、当たり前か。

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 この時点で、実は部屋の掃除中だったので、掃除を終えて午後になってから、冷却ファンの取り換えを行った。子供のころはこういう状況だと慌ててしまい、とにかく作業を始めて何らかの失敗をすることが多かった。さすがにこの年になると、そこまで焦らなくてもという気持ちになる。それに、実を言うと、交換作業を結構面倒に感じてはいる。最悪PCを壊してしまうリスクはあるわけだから。

さて、午後から交換作業に取り掛かったのだが、パソコンの裏側には多数のネジがついている。最初、18本はずして、ドッキングステーション用のコネクタの両脇のネジは外さなかった。ところが、それだとやっぱり裏蓋が取り外せない。それでそれも外してみた。そうするとようやく裏蓋がとれた。

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この右下にあるのが問題の冷却ファンだ。ボード自体にはそれほどほこりがついていないが、このファンには結構ほこりがついている。これが取り出したファン。

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新しい冷却ファンを取り付けて、今度は組み立てていく。そして電源を入れると、問題なく起動してきた。ファンの変なノイズもなくなり、快調だ。早く交換すればよかった。これでこのPCがWindows7のサポートが終了する2020年まで持ってくれれば、いうことはない。