隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大統領の冒険

大統領の冒険を読んだ。本書はキャンディス・ミラードの"The river of doubt"(謎の川)の翻訳であり、第二十六代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトのアマゾンの未開の川の探検記である。 副大統領から、第二十六代アメリカ大統領になったセオドア・ルーズ…

八月の路上に捨てる

伊藤たかみ氏の八月の路上に捨てるを読んだ。以前SmartNewsの読書のタブに以下の記事が配信されていて、それを見て興味を持ったので読んでみた。2006年の芥川賞受賞作ということである。 www.ebookjapan.jp ここに書かれていることは、ある意味衝撃的だった。…

粘膜黙示録

飴村行氏の粘膜黙示録を読んだ。著者はホラー小説でデビューしたということなのだが、その作品は全然読んでおらず、以下のページを見て興味を持ったので、読んでみた。 hon.bunshun.jp 打ち合わせを兼ねての酒席で何気なく派遣工時代の話をしたところ、同席…

NHK第二 文化講演会 真田幸村と大坂の陣

久しぶりにNHKの太河ドラマ「真田丸」を一回目からずーと見ているのだが、NHK第二の文化講演会でシリーズ真田丸と称して、9月11日に以下のような放送をしていた。 www4.nhk.or.jp この中で面白かったところ。 信之の助命嘆願 本来なら首をはねられてもおかし…

口は禍いの門 町医北村宗哲

佐藤雅美氏の「口は禍いの門 町医北村宗哲」を読んだ。本巻では江戸の裏の世界は正に戦国時代に突入している。黒門の喜助は両国広小路の伊右衛門に毒を盛らせて亡き者にした。伊右衛門の後を継いだのが、熊五郎という子分だが、力がなく、縄張りを竜次にとら…

向かい風で飛べ!

乾ルカ氏の向かい風に飛べ!を読んだ。本書は室井さつきと小山内理子が主人公の青春小説だ。物語はさつきが父の都合により札幌から沢北町に引っ越してきた小学五年生から始まる。道の職員として麦の品種改良の研究をしていたさつきの父は、実際に自分でも麦…

やる気のない刺客 町医北村宗哲

佐藤雅美氏のやる気のない刺客 町医北村宗哲を読んだ。シリーズの2作目で、本巻で物語が大きく動き出した。江戸の主だった顔役は宗哲と縁のある黒門の喜之助、両国広小路の伊右衛門、市ヶ谷八幡前の庄之助、二丁町の安五郎、深川門前中町の辰五郎、本所鐘撞…

武士に「もの言う」百姓たち

渡辺尚志氏の武士に「もの言う」百姓たち 裁判で読む江戸時代を読んだ。本書は第一部と第二部に分かれており、第一部は江戸時代の訴訟全般について解説しており、第二部は信濃松代藩真田家文書に残されていた南長池村での出入筋(民事訴訟)の記録をたどりなが…

たったひとり

乾ルカ氏のたった一人を読んだ。本作はジャンル的にはホラーに属するようだが、ミステリー要素もある小説だ。帝都大学廃墟探索サークル時旅(ときたび)の5人のメンバーがN県にある打ち捨てられ廃棄になっているラブホテルのホテル・シャトーブランシュを訪れ…

始まった物語は終わらなければならいない

「だけど、これで終わりません。そう、何も終わったわけではないのです」 ウロボロスの偽書 竹本健治 BSのd-lifeでHELIXのシーズン1・2の一挙放送が8月下旬から9月初旬にかけてあった。毎週毎週見ていると、前回のストーリーがあやふやになるので、一挙方…

町医 北村宗哲

佐藤雅美氏の町医 北村宗哲を読んだ。本シリーズは今までに4冊出ており、すでに完結している。本シリーズの主人公は北村宗哲という医者で、芝明神前で開業医をしている。宗哲は医者の倅であったが、妾の子であり、本妻に長男がいたため、父が死んだことによ…

ハルさん

藤野恵美氏のハルさんを読んだ。本作は、ちょっと頼りなさそうなビスクドールの人形作家の父親春日部晴彦(通称ハルさん)が娘の風里(通称ふうちゃん)の子育て中に遭遇したちょっと不思議な謎を解く日常のミステリー。その謎を解くのは、もうこの世にはいない…

シン・ゴジラを見てきた

今更になってしまったが、今日、シン・ゴジラを見てきた。例によって、楽天の期間限定ポイントが余っていたので、1日に合わせて(1100円で映画を見られるから)、楽天ポイント→楽天ID決済→東宝シネマズの支払いで、映画を見てきた。 今日は世間的には平日だし…