隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日記堂ファンタジー

堀川アサコ氏の日記堂ファンタジーを読んだ。主人公は日記を売る店「日記堂」の女店主、紀猩子。何とも不思議な雰囲気を出している女性だ。狂言回しは、そこでアルバイトする3浪して大学生になった友哉。友哉は最初猩子が持っている茶畑で勝手に茶を摘み、そ…

いちいち“他人”に振り回されない心のつくり方

中島美鈴氏のいちいち“他人”に振り回されない心のつくり方を読んだ。私は隠居の身で、社会とはある種隔絶していて、他人に振舞わされるということはないのだが、「認知行動療法」というものにちょっと興味を覚えたので読んでみた。 本書では「同じ出来事なの…

掃除機壊れてしまった

床の掃除をしようと思って掃除機のスイッチを入れたら、最初は動いていたのに、急に動かなくなってしまった。ちょっと前から調子が悪くて、これはそろそろまずいかなと思っていたのだが、とうとう今日ダメになってしまったようだ。使っていたのはツインバー…

壁の男

貫井徳郎氏の壁の男を読んだ。物語は栃木県北東部に位置するある町をフリーライターの鈴木が取材に訪れるところから始まる。その町は町全体の民家の壁に絵が描かれていることがSNSで拡散し、有名になっていた。しかしその絵は子供が書いたような稚拙な絵だっ…

確定申告に行ってきた

昨年会社を辞めてから世間的には無職を続けているので、いわゆる年末調整をしていない。それで、税務署が混む前に本日確定申告に行ってきた。税務署に到着したのは9時40分ごろだったが、相談コーナーには既に数人の人が待っていて、受付番号は11番だった。待…

「火附盗賊改」の正体

丹野顯氏の「火附盗賊改」の正体を読んだ。2017年の1月からアニメで鬼平を放送していて、それを見たら2つほど気になるところがあり、本書で調べてみた。気になったところとは、(1)長谷川平蔵が自分のことを「火付盗賊改めの長官」といったところと、(2)屋敷…

向こう側の遊園

初野晴氏の向こう側の遊園を読んだ。本書は何とも不思議なミステリーだ。閉演して打ち捨てられた遊園地の花園を管理するする青年がいる。その花園には動物のための秘密の霊園があり、青年が管理している。青年は依頼者から話を聞き、埋葬する代わりに一番大…

図説「合戦図屏風」で読み解く!戦国合戦の謎

小和田哲男氏監修の図説「合戦図屏風」で読み解く!戦国合戦の謎を読んだ。この本を読む前は、合戦図屏風から「戦国合戦の謎」が読み解けるのかと思ったのだが、実はそんなに単純な話ではなく、やはり謎は謎のままであった。 「はじめに」に以下のように書か…

ゼロから作るDeep Learning

斎藤康毅氏のゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装を読んだ。巷で良書として名高い本で、実際読んでみて、その評価には納得できた。この本に書かれていることが全て記憶に定着できているわけではないので、何かをすぐに作…

UTF-8環境に移行でARIB外字を知る

OpenBSDが動いているLOOXはOpenBSDのセットアップをしている中で、UTF-8にする必要があった。日本語入力のscimがLANGをUTF-8にしないと、日本語変換できなかったからだ。 実は我が家にはcubox-iがあり、debian jessiを動かして、色々な作業をさせている。デ…

ラジオ文芸館スペシャル宮沢賢治生誕120年

2016年の年末にNHK第一ラジオで放送していた「ラジオ文芸館スペシャル宮沢賢治生誕120年」をようやく聞いた。残念ながら、既に特設ページも削除されている状況であり、NHKは本当に一部の番組しかストリーミングで再配信していなくて、この番組も非該当ではあ…

カムパネルラ

山田正紀氏のカムパネルラを読んだ。本書のタイトルから分かる通り、この小説は宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」と密接に関係している。 我々の世界と似ているけれどもちょっと違った世界での物語。16歳のぼくは母の遺言を履行するために、新幹線で岩手県の花巻に…

最長不倒距離

都筑道夫氏の最長不倒距離を読んだ。本書は物部太郎シリーズの2作目だ。この本も過去の何度か読んでいるが、久しぶりに読み返してみた。一作目の最後の所で、物部太郎の父親が勝手に引き受けてしまった捜査をするために、片岡直次郎と物部太郎は長野県のス…