隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Ank: a mirroring ape

佐藤究氏のAnk: a mirroring apeを読んだ。本作は470ページを超える大作だ。昔何かの本で、日本語のサルに相当する英語は二つある。一つはmonkeyで、もう一つはapeである。その使い分けは、尻尾があるのがmonkeyで、尻尾がないのがapeであるというのを読んだ…

Firefox Quantumとgreasemonkeyとlibron

PCを再起動したら(あの日はWindows updateの日だったので)firefox 57 (Quantum)に更新され、そしたらaddonが動かなくなったりして、困ってしまっているのだが、なんとなく以前のように使えるようになってきた。ただ、greasemonkeyも4に更新しなければならず…

軍需物資から見た戦国合戦

盛本昌広氏の軍需物資から見た戦国合戦を読んだ。本書では軍需物資の中で主に木材という観点から戦国時代の合戦を研究した本である。あくまでも本書の主役は軍需物資なので、具体的な合戦の進行に関しては多くは語られていない。木・竹は様々な用途で合戦に…

エクソダス症候群

宮内悠介氏のエクソダス症候群を読んだ。精神科医のカズキ・クローネンバーグは再び火星の地を踏むことになった。かっつては日本の大学病院に勤務していた。カズキの恋人はその大学の教授の娘であったが、突発性希死念慮のために縊死による自殺を選んだ。そ…

巨神計画

シルヴァン・ヌーヴェルの巨神計画(原題 Sleeping Giants)を読んだ。本書は上下巻に分かれている。後に物理学者のローズ・フランクリンは十一歳の誕生日の日にサウスダコタ州の片田舎の森の中で穴に落ち、そこにイリジウム合金でできた強大な手を発見した。…

browser fingerprint

あるサイトのログインを調べていたら、ユーザーネームとパスワードの他にauth_idというのも送信していた。はて、これは何者だろうと思い調べてみたら、fingerprintというのを計算して、その値をauth_idにセットしているのだ。fingerprint(指紋)って何だろう…

私たちはどこから来て、どこへ行くのか: 科学に「いのち」の根源を問う

ドキュメンタリー映画監督の森達也氏の「私たちはどこから来て、どこへ行くのか: 科学に「いのち」の根源を問う」を読んだ。本書は森氏が科学者と「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」をテーマに対談した内容をまとめたものである。ただ、単に対談した…

彼女がエスパーだったころ

宮内悠介氏の彼女がエスパーだったころを読んだ。本書は不思議な味わいのある短編集になっている。収められているのは、「百匹目の火神」、「彼女がエスパーだったころ」、「ムイシュキンの脳髄」、「水神計画」、「薄ければ薄いほど」、「沸点」の六編だ。…

外来種のホント・ウソを科学する

ケン・トムソンの外来種のウソ・ホントを科学する(原題 Where Do Camels Belong?)を読んだ。今年の夏は日本でもヒアリが確認されて、外来生物のことがニュースに取り上げられることも多かった。外来生物というと、どうも不法外国人やら不法難民と関連させて…