隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

エンド・ゲーム―常野物語

恩田陸氏のエンド・ゲーム―常野物語を読んだ。これは光の帝国 常野物語 - 隠居日録中のオセロ・ゲームの続編で、長編小説である。物語は前作の数年後、拝島時子が大学4年生の12月から始まる。時子は母親の暎子が出張先で倒れたという知らせを受け、動転しな…

メビウス・ファクトリー

三崎亜記氏のメビウス・ファクトリー を読んだ。政府が、「今後、すべての地方都市を維持することはできなくない」と切り捨て宣言をした世界の物語。すでに放棄された地方自治体も存在し、そこには姥捨ての老人達、国の支配を是としない自由主義者、ワーキン…

メカ屋のための脳科学入門-脳をリバースエンジニアリングする-

高橋宏知氏のメカ屋のための脳科学入門-脳をリバースエンジニアリングする-を読んだ。本書を読む前は、どちらかというと読み物的な本なのかと思って読み始めたのだが、それよりは専門的な内容で、残念ながら深く理解できたとは言えない。著者は機械系の学生…

光の帝国 常野物語

恩田陸氏の光の帝国 常野物語を読んだ。本書は不思議な力を持つ常野の一族の連作短編集だ。収録されているのは10編で、中には登場人物が重なり合って、関連性を持っているものもあるが、それ自体が独立している作品もある。常野の一族は宮城県のどこかに住ん…

ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力

大西 泰斗先生のネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力を読んだ。当たり前なのだが、今までにNHKの英語番組で見た内容とほとんど同じので、復習というような読書となってしまったが、以下の2点が気付きだった。 倒置は感情 どうも私は倒置の文章に弱いとい…

Ghost in the shellを見てきた

Ghost in the shell(2017)を見てきた。日本語吹き替えで見ようと思って探してみると、殆ど3Dか4Dで、都内ではあまりなかった。わざわざ錦糸町まで行く羽目になった。昨日、久しぶりに押井監督版のghost in the shell/攻殻機動隊(1995)を見たのだが、実はこれ…

参勤交代

山本博文氏の参勤交代を読んだ。目次 参勤交代制度の成立 参勤の手続き 参勤交代中のトラブル 明石源内寝覚鉄砲 他藩とのすれ違い 脇本陣をめぐるトラブル 参勤交代の終焉 参勤交代制度の成立 徳川家康は当初必ずしも全国の大名と主従関係を結んでいたわけで…

決戦!関ヶ原

決戦!関ヶ原を読んだ。本書は関ヶ原の合戦にちなんだアンソロジー時代小説だ。収録作品、作者、主人公は以下の通り。 人を致して 伊東潤 徳川家康 笹を噛ませよ 吉川永青 可児才蔵 有楽斎の城 天野純希 織田有楽斎 無為秀家 上田秀人 宇喜多秀家 丸に十文字 …

錯覚の科学

クリストファー チャブリス、 ダニエル シモンズの錯覚の科学を読んだ。この本を読むと自分が見ているもの、記憶しているもの、理解しているものが本当なのかどうかわからなくなっていくる。本書の中には6つの錯覚が説明されている。 注意の錯覚 記憶の錯覚 …