隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

征夷大将軍研究の最前線

征夷大将軍研究の最前線を読んだ。本書は「征夷大将軍=源氏」観の歴史的な成立過程を論じるために、4つのテーマを設けている。 鎌倉幕府と征夷代将軍 室町幕府と征夷代将軍 征夷代将軍と八幡信仰 征夷代将軍の近世的展開 そもそも、頼朝は征夷代将軍を望んで…

ツチハンミョウのギャンブル

福岡先生のツチハンミョウのギャンブルを読んだ。本書はどうやら週刊文春に連載されていたもの(2015年2月から2018年1月)をまとめて一冊にしたようだ。私は普段というか全然週刊文春を読まないので、福岡先生の連載が載っていること自体知らなかった。この連…

初期室町幕府研究の最前線 ここまでわかった南北朝期の幕府体制

初期室町幕府研究の最前線 ここまでわかった南北朝期の幕府体制を読んだ。本書は成立から最盛期にいたる初期室町幕府について、政治体制・地方統治・室町殿義満・寺院政策などについて最先端の研究動向を一般の歴史ファン向けに紹介することを目的としている…

植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム

ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ、 マイケル・ポーランの植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム(原題 Sensibilità e intelligenza del mondo vegetale)を読んだ。本書は植物には知性があるということを色々な例示を…

秋月電子にNanoPi NEO NAS kitを買いに行くも、買えず

はてなアンテナで、秋月電子の「NanoPiNEO/NEO2用NASケースキット」のページをずーとチェックしていたら、昨日更新のメールが来て、どうやら在庫は入ったようだった。 昨日も本日も雨で天気が悪いのだが、天気予報では土曜の午後には雨が上…

満願

米澤穂信氏の満願を読んだ。この本も読もうと思っていたのだが、すっかり忘れていた。先日NHKでこの小説をドラマ化したものが放送されていて、これはドラマを見るよりも先に本を読んでおくべきだなと思い読み始めた。米澤氏といえば日常の謎のミステリーとい…

蒲公英草紙―常野物語

恩田陸氏の蒲公英草紙―常野物語を読んだ。この作品は光の帝国 常野物語 - 隠居日録につながる物語の一冊で、この小説も読もうと思っていたのだが、一年以上も間が空いてしまっていた。物語は二十世紀初頭の宮城県の南部、山を越えればすぐ福島というある地方…

GOSICK GREEN

桜庭一樹氏のGOSICK GREENを読んだ。グレイウルフ探偵社シリーズ第四弾。2013年から年末に毎年刊行されていたのだが、昨年の2017年には出版されなかった。一時休止なのか、暫く休止なのかわわからない。今回の時間軸は前作のPINKの翌日になっている。今回の…

GOSICK PINK

桜庭一樹氏のGOSICK PINKを読んだ。GOSICKの新大陸グレイウルフ探偵社編第三弾だが、時系列はBLUEの翌日になっている。GOSICK BLUEの事件での翌日、一弥はヴィクトリカと連れ立ってニューヨークの町に出た。第一の目的は仕事探し、それから住居探し。だが、…