隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2019-06-20から1日間の記事一覧

凍てつく太陽

葉真中顕氏の凍てつく太陽を読んだ。時代は昭和十九年の年末、北海道の室蘭を舞台に小説は始まる。日崎八尋は身分を隠して、室蘭の軍需工場に人を派遣している飯場に潜り込んでいた。その飯場には朝鮮半島出身の労働者が犇めいてた。八尋は実は特高刑事であ…