隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

素数の未解決問題がもうすぐ解けるかもしれない。

ヴィッキー・ニールの素数の未解決問題がもうすぐ解けるかもしれない。(原題 Closing the Gap The Quest to Understanding Prime Numbers)を読んだ。常々思うが素数というのは不思議だ。何が不思議だといって、そのように設計されたわけでもないのに、調べて…

さよならの儀式

宮部みゆき氏のさよならの儀式を読んだ。著者初のSF短編ということで、興味を持ったので、読んでみた。宮部みゆき氏というとやはりミステリー作家という印象がある。収録作品は8編。「母の法律」、「戦闘員」、「わたしとワタシ」、「さよならの儀式」、「星…

聖者のかけら

川添愛氏の聖者のかけらを読んだ。舞台は13世紀前半のイタリア。事の発端はモンテ=フォビオ修道院のマッシミリアーノ院長の許に聖ドミニコの聖遺物(遺骨)がもたらされたことだった。ドミニコ会のカルロなる修道士が5人の会士を伴い訪れ、聖ドミニコの聖遺物…

楽園の真下

荻原浩氏の楽園の真下を読んだ。本作は北上ラジオ第9回で紹介されていた。 本の雑誌 Presents 北上ラジオ 第9回 - YouTube藤間達海はフリーのライターで、目下「びっくりな動物図鑑」という本の執筆中だったのだが、何匹か目のドジョウのような企画で、筆が…

きまぐれ砂絵

都筑道夫氏のきまぐれ砂絵を読んだ。落語推理 迷宮亭を読んで、久しぶりになめくじ長屋捕り物さわぎシリーズを読みたくなったのだが、これを最初に読んだのは多分今から30年以上前なので、内容に関してはかなり記憶があいまいになっていた。自分の記憶では、…

書評稼業四十年

北上次郎氏の書評稼業四十年を読んだ。これは北上ラジオの特別編で紹介されていた。本の雑誌 Presents 北上ラジオ 特別編 - YouTube上のラジオでも言及されているし、本書のあとがきでも書かれているが、かって中間小説というカテゴリーがあった。私がその言…

いつかの岸辺に跳ねていく

加納朋子氏のいつかの岸辺に跳ねていくを読んだ。本作は北上ラジオの第7回で紹介されていた。 本の雑誌 Presents 北上ラジオ 第7回 - YouTubeこの回が配信されたのが2019年8月22日で、多分その直後には一度再生していたのだが、実際に本を読むまで半年ぐら…