2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
坂口安吾の不連続殺人事件を読んだ。実際には創元推理文庫の日本探偵小説全集の坂口安吾集に収録されている作品を読んだ。この本をいつ購入したのかは正確に覚えていないが、多分30年ぐらい前ではないだろうか。買った当時も不連続殺人事件を読もうとしたの…
チャールズ・コケルの生命進化の物理法則(原題 The Equations of Life. The Hidden Rules Shaping Evolution)を読んだ。以前、生命の歴史は繰り返すのか?ー進化の偶然と必然のナゾに実験で挑むを読んだが、その本と対になるような本で、なぜ進化の収斂が起き…
方丈貴恵氏の時空旅行者の砂時計を読んだ。本作は第29回鮎川哲也賞を受賞した作品で、SF+ミステリーの構成をとっている。SFのところは主人公で探偵役となる加茂冬馬が不思議な声にいざなわれて過去の世界にタイムスリップするところなのだが、実はミステリー…
草上仁氏の5分間SFを読んだ。たぶん1980年代後半から1990年代の前半ぐらいには草上仁氏の作品をよく読んでいた気がする。軽いタッチのSF短編を量産していて、SFマガジンにもよく掲載されていたと記憶しているし、文庫本も早川書房から多数出ていたと記憶して…
都筑道夫氏のキリオン・スレイの生活と推理を読んだ。手元にあるのは昭和53年第三版発行の文庫本で、42年前の本になる。amazonで検索してみても、再版されていないようで、絶版のようだ。実はこの本は最初に買った都筑氏の本だ。都筑氏の事は多分以前から知…
スチュアート・タートンのイヴリン嬢は七回殺される(原題 The Seven Deaths of Evelyn Hardcastle)を読んだ。気づいた時には「アナ」と叫んでいた。そこは森の中で、しとしとと雨が降っていた。自分が誰かもわからない。名前は?ここはどこだ?どこからここ…
山本博文先生の「忠臣蔵」の決算書を読んだ。本書では大石内蔵助が遺した「預置あずかりおき候そうろう金銀きんぎん請払帳うけはらいちょう」を基に元禄赤穂事件を考察している。この史料は討ち入りのために費やされた経費の入出金記録で、神奈川県箱根町に…
イアン・J・ビッカートンの勝者なき戦争 世界戦争の200年 (原題 The Illusion of Victory: The True Cost of War)を読んだ。本書の内容をを一言で表すならば、戦争による犠牲には、どのような観点から見ても、払うのに見合った価値を見出すことはできないと…