隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

戦国大名の経済学

川戸貴史氏の戦国大名の経済学を読んだ。本書は戦国時代を戦国大名の領国経営という観点から概説したものだ。ちょっと意外だったのは、寺社の方には収支を記録した帳簿が残っているのだが、戦国大名に関してはそのような帳簿は残っておらず、もともと存在し…

夜の声を聴く

宇佐美まこと氏の夜の声を聴くを読んだ。この作品は北上ラジオの第23回で紹介されていた。宇佐美まこと『夜の声を聴く』(朝日文庫)は、つらく悲しいドラマの先に素晴らしい読後感が待っている魔法のような小説だ!【おすすめ本/北上ラジオ#23】 - YouTube…

オーブランの少女

深緑野分氏のオーブランの少女を読んだ。著者のデビュー短編集で、「オーブランの少女」、「仮面」、「大雨とトマト」、「片思い」、「氷の皇国」の5編が収録されている。それぞれ、異なった味わいの短編なのだが、あえて言えば、最初の「オーブランの少女」…

押井守監督が語る映画で学ぶ現代史

押井守監督と野田真外氏の対談の書籍化である押井守監督が語る映画で学ぶ現代史を読んだ。これはもともとは日経BPのサイトに連載されていたものの書籍化だ。business.nikkei.comこの本が出版され後でもサイトの内容は読めるようになっている。ただし、本書は…

贖いのリミット

カリン・スローターの贖いのリミット(原題 THE KEPT WOMAN)を読んだ。この作品は北上ラジオ第12回で紹介されていた。年末年始の休みは『贖いのリミット』カリン・スローターを読むためにあるのだ! 北上次郎「北上ラジオ」第12回 Presented by 本の雑誌社 - …

シュリーマン―黄金と偽りのトロイ

デイヴィッド・A・トレイルのシュリーマン―黄金と偽りのトロイ(原題 SCHLIEMANN of TROY: Treasure and Deceit)を読んだ。図書室のバシラドール - 隠居日録で知ったシュリーマンに関する本で、知らなかったとはいえ、結構驚きの内容だ。本書は大著だ。上下2…

自転しながら公転する

山本文緒氏の自転しながら公転するを読んだ。本書は北上ラジオの第22回目で紹介されていた。山本文緒『自転しながら公転する』(新潮社)を巧みなプロローグに引きずられドキドキしながら読んだのだ【おすすめ本/北上ラジオ#22】 - YouTube読みながら、この…