隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

とにもかくにもごはん

小野寺史宜氏の とにもかくにもごはんを読んだ。この小説は北上ラジオの第35回で紹介されていた。最後2ページのどかーんを一緒に味わおう! 小野寺史宜の『とにもかくにもごはん』(講談社)を読むべし!【北上ラジオ#35】 - YouTubeタイトルに「ごはん」と…

荘園-墾田永年私財法から応仁の乱まで

伊藤俊一氏の荘園-墾田永年私財法から応仁の乱までを読んだ。この本を読む前は、荘園の始まりが墾田永年私財法からというのは分かっていたが、ではいつまで続いたのかというのはよくわかっていなかった。室町時代はまだあったのだろうが、戦国時代にはもうな…

感応グラン=ギニョル

空木春宵氏の感応グラン=ギニョルを読んだ。本書は短編集で、「感応グラン=ギニョル」、「地獄を縫い取る」、「メタモルフォシスの龍」、「徒花物語」、「Rampo Sicks」の5編が収録されている。これらの作品群は非常に昏い、ダークなイメージをまとっていて…

闇に用いる力学 青嵐篇

竹本健治氏の闇に用いる力学 青嵐篇を読んだ。闇に用いる力学3部作の最終巻だ。読み終わた時の率直な感想は「またしても竹本マジックが炸裂か!」というものだ。青嵐篇の中でもちらりと出てくるし、初版の赤気編のあとがきにも書かれているがテーマの一つは「…

闇に用いる力学 黄禍篇

竹本健治氏の闇に用いる力学 黄禍篇を読んだ。2巻目である黄禍篇でどういう物語なのかというのは分かったような気がする。ただ、まだ3巻目の青嵐編があるので、物語がどう転がるかは予断を許さない。この物語はメルド、ミュータイプ、ウバステリズムでできて…

闇に用いる力学 赤気篇

竹本健治氏の闇に用いる力学 赤気篇を読んだ。まさかこの「闇に用いる力学 赤気篇」が21世紀になって20年も経ってから刊行されるとは思わなかった。本書は初版も光文社から1997年に刊行されていて、あとがきで「続巻は書下ろしによって継続していく予定」と…