隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

まぜるな危険

高野史緒氏のまぜるな危険を読んだ。本書は短編集で、「アントンと清姫」、「百万本の薔薇」、「小ねずみと童貞と復活した女」、「プシホロギーチェスキー・テスト」、「桜の園のリディヤ」、「ドグラートフ・マグラノフスキー」の6編が収録されている。本書…

居酒屋「一服亭」の四季

東川篤哉氏の 居酒屋「一服亭」の四季を読んだ。純喫茶の姉妹編だろう。この本でも安楽椅子探偵の椅子よりこさんが謎を解くのだが、今回は純喫茶ではなく、古民家風の居酒屋になっていて、店の名前も「一服亭」と微妙に変わっている。しかも、この作品の椅子…

純喫茶「一服堂」の四季

東川篤哉氏の純喫茶「一服堂」の四季を読んだ。本書は短編集で、4編収録されたおり、「春の十字架」、「もっとも猟奇的な夏」、「ひり取られた死体の秋」、「バラバラ死体と密室の冬」がそれぞれのタイトルだ。この作品は一服堂という純喫茶を父親から譲り受…

二人の嘘

一雫ライオン氏の 二人の嘘を読んだ。この本は北上次郎氏が本の雑誌で紹介していて、「目が離せない」、「前三作を急いで買ってきて、これから読むところである」と書いていたので、気になった本だ。www.webdoku.jp片陵礼子が以前判決を起案して、実刑を受け…

殺した夫が帰ってきました

桜井美奈氏の殺した夫が帰ってきましたを読んだ。これはまさにタイトル通りの導入から始まる物語だ。鈴倉茉奈は取引先の男からストーカのような付きまといにあい、その男は住んでいるアパートまで押しかけてきた。そこに割って入ってきたのが、殺したはずの…

子供は怖い夢を見る

宇佐美まこと氏の子供は怖い夢を見るを読んだ。この本は表紙のデザインを見ると暗い感じだし、「怖い夢」というようなタイトルがついているのでホラー小説であるような印象を与える。しかし、読みだすと、小説のテーマは貧困とか、児童虐待・いじめとか、新…

NanoPi NEO2 NAS kitのHDDが壊れたかもしれない

「HDDが壊れたかもしれない」と書いているのは100%確信がないからで、今までHDDが壊れた時はセクターへのリード・ライトが失敗して、エラーが表示されるというわかりやすい問題が発生したか、そもそもドライブがスピンしなくなって、全く使えなくなった場合…

底惚れ

青山文平氏の底惚れを読んだ。読み始めてすぐ、「これは読んだことがあるぞ」と強烈な既視感に襲われた。もう一度タイトルを見た。出版日も見直した。最近出版された本だ。しかし、このストーリーは「江戸染まぬ」じゃないか。でも、短編ではない。どうやら…

君の顔では泣けない

君嶋彼方氏の君の顔では泣けないを読んだ。本書は北上ラジオの第37回で紹介されていた。男女入れ変りのディテールが抜群に上手い君嶋彼方『君の顔では泣けない』(KADOKAWA)を読むべし!【北上ラジオ#37】 - YouTube男女の心が入れ替わった物語だ。そして、…