隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのか

尾脇秀和の氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのかを読んだ。本書は江戸時代まで使われていた人名の構成方法が、明治政府の誕生により捨て去られて、今の氏名という形式になった経緯が記されている。その前提として、江戸時代の後期の頃はどのように人…

指差す標識の事例

イーアン・ペアーズの指差す標識の事例 (原題 An Instance of the Fingerpost)を読んだ。この小説は上下巻合わせて1100ページを超える大作のミステリーだ。しかも構成が変わっている。4人の手になる手記が収められていて、ある殺人事件にまつわる出来事をそ…

英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?

新井潤美氏の英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?を読んだ。イギリス英語は落とし穴だらけ - 隠居日録を読んだときにも感じたが、イギリス英語はややこしい、というかめんどくさいと改めて感じた。階級により、使う単語、言い回し、アクセントが違う…

二重らせんのスイッチ

辻堂ゆめ氏の二重らせんのスイッチを読んだ。これはミステリーに属する小説だが、主人公の桐谷雅樹は犯人で、被害者でもあり、探偵役を担っている。実際には犯人に間違われて、その後に巻き込まれた事件では被害者になり、そしていったい何が起きていたのか…

われら闇より天を見る

クリス・ウィタカーのわれら闇より天を見る (原題 We Begin at the End)を読んだ。本書は北上ラジオの第49回で紹介されていた。 クリス・ウィタカー『われら闇より天を見る』の“無法者”と自ら名乗る13歳の少女・ダッチェスに注目だ!【北上ラジオ#49】 - You…