大関真之氏の「先生、それって「量子」の仕業ですか?」を読んだ。
量子力学に興味があるが、難しい本を読んでも理解が追い付かないと思い、初心者向けの本を選んだのだが、あまりにも初心者向けで、あまり得るところがなかった。本の選択はなかなか難しい。
興味深かったのは、動物が酸素を細胞に取り込んで過程で、酸素中の電子が高速に移動しているのだが、その酸素の移動に量子的なふるまいが観測されているという。また、光合成の過程においても量子力学的なふるまいが仮定されているらしい。
この本では量子の振る舞いを忍者になぞらえて表現しているのだが、最後まで「あらゆる可能性を探索する忍者の能力」が具体的に何をあらわしているのかピンと来なかった。