桜庭 一樹氏のGOSICK REDを読んだ。GOSICKの後に色がついてるシリーズはRED、BULE、PINK、GREENと4冊出ていて、このシリーズでの時代設定は1931年で、ヴィクトリカと久城一弥はニューヨークに移り住んでいる。ヴィクトリカはグレイウルフ探偵社の探偵を、一弥はデイリーロード紙の見習い新聞記者をしている。ヴィクトリカのグレイウルフ探偵社は早くもその筋では有名になっているようだ。そこにイタリアマフィアからの依頼が舞い込んできたのだが、イタリアマフィアとのかかわりを持ちたくないヴィクトリカは、のらりくらりと断ってしまう。イタリアマフィアはそんなことはお構いなしで、強硬手段に出て、何としても自分たちの依頼を受けさせようと、一弥の姉の子緑青を誘拐して、返してほしければ、なぜイタリアマフィアの若者が何の苗ブレもなく殺されているのかの謎を解いて持ってこいと言う。回答の期限は日没まで。ヴィクトリアと一弥は謎を解くべくニューヨークの町を駆けずり回ることになる。しかし、この殺害事件は後に起こる大きな事件の予兆にしか過ぎなかった。
私は今回のシリーズの前日たんに渡る方の詳説は読んでいない。wikipediaで見てみたら、GOSICKが13冊、GOSICKsが4冊と結構な巻数が出ていて、いずれ何かの折にでも読んでみよう、でも今じゃないなぁと思った。多分今回の色がついているシリーズでは新たな敵との戦いになるようで、今回の事件は一応の解決を見せるのだが、今後どうなるのか気になる所だ。
今回のタイトルにREDとついているのは、冒頭に赤ずきんから引用されているからだと思うのだが、赤ずきんと今回のストーリーがどう関係しているのかピンとこなかったのだが、Page 2/2 | 黄金時代のニューヨークでGOSICKな探偵小説が開幕! | ダ・ヴィンチニュースによると、
エピグラフを『赤ずきん』にしたのは色の繋がりもそうですけど、狼に狙われていることに気づいていない無防備な赤ずきんに、“新世界”に来てもFBIやマフィアに目をつけられるヴィクトリカの姿を重ねています。
ということらしい。