隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

不純文学 1ページで綴られる先輩と私の不思議な物語

斜線堂有紀氏の不純文学 1ページで綴られる先輩と私の不思議な物語を読んだ。

私は三日おきに記憶をなくすようになったようなのだが、先輩は30分で記憶をなくすという。この物語は30分のうちの3分で先輩が先輩で、私が後輩であることを教える物語だ。タイトルにある通り、各物語は文庫本サイズの1ページに記されている。その数124編。124作の先輩と私のショートショートが収められているのだ。状況が似たような話もあるが、内容はすべて異なっていて、色々なジャンルがあるが、これだけ先輩と私の物語をインプットされると、感想はただ多すぎるというものになってしまう。お腹いっぱいだ。2日に分けて読んだのだけれど、それでも短すぎだった。これはもっともっとゆっくり読むべきなのだと思う。でないと、お腹いっぱいになって、胸焼けしてしまう。