隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

見つけたいのは、光。

飛鳥井千砂氏の見つけたいのは、光。 を読んだ。この本は北上ラジオの第47回で紹介されていた。

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なかなか説明するのが難しいが、30代から40代の三人の女性が抱えている色々な問題(恋愛、結婚、出産、子育て、仕事)などに関して、最初は見方が違い意見が異なっていた彼女らが、語り合うことでお互いを知り、ものの見方が変わっていくという物語だろうか。190ページ辺りから330ページ辺りまでがその「ディスカッション」の部分だけれど、実際は背景説明のための登場人物の語りがあるので正味の分量ではない。でも、最初はHikari's blogが縁だけで出会った3人がお互いをわかり会えて仲間になる部分で、読み応えのある部分だ。そして、この後それぞれが「光」を求めて動き出すという物語で、出だしの亜希のストーリーは結構閉塞感につぶされるようなストーリーだ。子育てに理解のある夫は仕事が忙しく、結局ワンオペ育児になっていて、1歳4カ月になる息子の子育ても思い描いているような平坦な道ではなく、色々なことに一喜一憂してしまう。再就職をしたいが、保育所を探しながらの求職の困難さに押しつぶされそうになっているので、この小説はどうなるのだろうと思った。

北上氏の言う「ベスト1」はこの分野(日本の小説)のベスト1という事で、外国小説では「捜索者」をベスト1に推していた。