隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

PCからの異音が大きくなった気がする

約半年前に、こんなブログを書いた。

prozorec.hatenablog.com

その後何もしていないし、新しいPCも買っていない。なので、状況はよくなるはずはなく、最近ノイズが大きくなってきたような気がする。もっとも、音の大きさをはかっていないので、感覚的なものなのだが。思えばこのPCは6年ぐらい使っているので、新しいPCを買う時期なのかもしれないが、無収入なので、なるべく出費は避けたい。ちょっと調べたら、同程度のハードのスペックのPCは15万円以上はするようだ。

ノイズが出た当時、いったん分解して冷却のファンを掃除してみようと思い、実行してみたのだが、ダメだった。裏蓋のたくさんついているネジを全部外したが、何かが邪魔して(見えないところでくっついていて)、裏蓋を開けることができなかったのだ。昨日ネットでパソコンの型名を指定して、分解する方法を探したら、こんなページを発見した。

はてなブックマーク - 東芝 dynabook RX3 R730/R731/R732の分解・解体 パーツの外し方 | ダイナブックをもっと楽しもう!|Enjoy dynaLab

 型番号は正確に一致はしていないが、試しに、メモリカードの所とその隣のハードディスクが入っているところを開けてみた。感触としてはうまく裏蓋を外せるような気がする。こうなると、冷却ファンが交換できれば、一番安上がりだという選択に俄然傾いてしまう。それで、パソコンの型番号を指定して、冷却ファンを探したのだが、怪しげな中華圏のパーツ屋とか中古のパーツ屋しか見つからなかった。一度裏蓋を完全に開けて部品番号を確認すれば、正確な冷却ファンの型番号がわかるのだろうが、面倒なので、そこまではしなかった。

そこでふと思い出したのが、チチブデンキだ。自分の持っているのは東芝のノートPCで、東芝のノートPC保守部品と言えば、チチブデンキだ。あそこに聞いてみようと思い、電話番号を調べるために検索したら、すっかり忘れていたが、秋葉原の店舗はすでに閉店していたのだった。しかし、通信販売はまだしているようなので、電話で問い合わせてみた。パソコンの型番号を伝えてメーカに在庫を確認してもらったところ、送料込みで4968円だった。怪しげなパーツ屋の倍近い価格だが、それでも新しい本体を買うよりは安上がりだ。早速代金を振り込んだ。冷却ファンは一週間ぐらいで来るはずだ。さて、どうなることか。

砕け散るところを見せてあげる

竹宮ゆゆこ氏の砕け散るところを見せてあげる。本書の出だしは次の一文から始まる。

「つまりUFOが撃ち落されたせいで死んだのは二人」

竹宮ゆゆこ氏というととらドラ!のイメージが強かったのだが、これはSFなのかと誤解してしまった。本作は最初の方はラブコメ的な感じで進んでいく。ただし、物語の始まりは主人公の濱田清澄が高校の全校集会でたまたま見かけた一年生女子、蔵元玻璃へのいじめだった。ヒーローに憧れていた清澄だからなのか、大学受験を控えている12月という時期にもかかわらず、玻璃のいじめを見過ごすことができずに、どんどんかかわっていってしまう。いじめの件はひと波乱あり何とか収束の方向に向かうのだが、物語は当然そこでは終わらない。玻璃の体には無数の傷跡があるようなのだ。しかも、その傷はいじめが原因でついたのではないという。

で、最初に出てくるUFOというのは蔵元玻璃の父親が言った言葉らしい。自分の力ではどうすることができないものの存在を例えたのがUFOというわけだ。そして、そのUFOは時として攻撃を仕掛けてくる。濱田清澄と蔵元玻璃は最初はいじめというUFOと戦うことになるのだが、実際の本命のUFOはもっと恐ろしいものだった。

本書のほとんどが清澄の独白で進められているのだが、そうじゃないところがいくつかあって、その部分の所為で物語がループ構造をなす物語になっている。ストーリーの終盤にかけてはかなり救いのない話になっていくのだが、決定的に救いのない話として終わっていない。物語が最後の所でループすることにより救われているのだ。

このタイトルは比喩的に考えると「UFOを~」なんだけれども、そのUFOの実態を考えるとちょっと怖いものを感じる。