隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Firefox Quantumとgreasemonkeyとlibron その2

Firefox Quantumとgreasemonkeyとlibron - 隠居日録の続き。或る日気づいたら、図書館の変更の所をクリックしても、いつまでたってもリストが表示されなくなっていた。いつまでたってもデータ取得中が表示されたままになっている。少なくともあの記事を書い…

ぼくらが漁師だったころ

チゴズィエ オビオマのぼくらが漁師だったころ(原題 The Fishermen)を読んだ。チゴズィエ オビオマはナイジェリア出身の作家で、本作品は1996年のナイジェリアのアクレに住むアグウ家に起こった悲劇を描いている。前年の暮れに銀行員の父親が単身赴任になり…

オブリヴィオン

遠田潤子氏のオブリヴィオンを読んだ。本の雑誌の2017年12月号で北上次郎氏が絶賛していた(2ページのうち、本作の紹介で半分を費やしているぐらいの熱の入れよう)ので読んでみたのだが、これはなかなか読ませる小説だった。物語は吉川森二が出所しているとこ…

私たちが姉妹だったころ

カレン・ジョイ・ファウラーの私たちが姉妹だったころ(原題 We Are Completely Beside Ourselves)を読んだ。この物語はローズマリー・クックとその家族に起きた出来事の物語である。物語はローズマリーの流儀に従って物語の真ん中か語られ始める。1996年の冬…

新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか

福岡伸一先生の「 新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか」を読んだ。本書は2007年に刊行された「動的平衡」を新書化するにあたり、その後の研究成果を反映させて加筆・訂正された「新版」である。 動的平衡とは 福岡先生というと「動的平衡」という言葉…

しあわせな死の桜

竹本健治氏のしあわせな死の桜を読んだ。この本は短編集になっており、12編収録されている。収録作品は、「夢の街」、「彼ら」、「依存のお茶会」、「妖と碁を打つ話」、「羊の王」、「瑠璃と紅玉の女王」、「明りの消えた部屋で」、「ブラッディー・マリー…

クリスパー CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見

ジェニファー・ダウドナ及びサミュエル・スターンバーグの「クリスパー 究極の遺伝子編集技術の発見」(原題 A Crack in Creation: Gene Editing and the Unthinkable Power to Control Evolution)を読んだ。多分ニュートンなどの科学雑誌で「遺伝子編集技術…

植物はなぜ薬を作るのか

斉藤和季氏の植物はなぜ薬を作るのかを読んだ。著者は薬と書いているが、実際に植物が作っているのは化学物質で、それをわれわれが、役に立つものは薬、害になるものは毒と称しているだけである。このことを著者は明確には書いていないが、 植物は厳しい進化…

江戸時代役職事典

江戸時代役職事典を読んだ。タイトルは「江戸時代役職事典」となっているが、中身は「役職編」、「制度編」、「ひとと役職編」に分かれている。また、巻末に「江戸幕府役職要覧」が付録として採録されているが、この要覧に列挙されているすべての役職が、前…