隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

幽玄F

佐藤究氏の幽玄Fを読んだ。今までの作品とは全然テイストが違う作品だった。前作のテスカトリポカの血腥い小説から比べると爽やかな小説だ。この小説は三島由紀夫の豊饒の海に触発されて書かれたという事なのだが、私は豊饒の海だけでなく、一切の三島由紀夫…

小田雅久仁氏の禍を読んだ。この本は短編集なのだが、収録されている作品は何とも言えない不思議な感じの小説だ。ホラーとはちょっと違うし、幻想小説とか怪奇小説の範疇に入る作品群だろう。収録されているのは「書食」、「耳もぐり」、「爽色記」、「柔ら…

27000冊ガーデン

大崎梢氏の27000冊ガーデンを読んだ。本書は高校の学校司書を主人公にした日常のミステリだ。27000冊というのは大体高校の図書室(本書の中では一貫して図書館と呼んでいるが、独立した建物ではないので図書館と呼ぶのはちょっと奇妙に感じた)にある本の冊数…

FreeBSD 14.0への更新 その2

ラップトップPCを更新したが、今度は全く問題なく更新できた。忘備録として記録しておく。リリースノートによると、zpoolの更新はfreebsd-updateではおこなわれないようだ。 After a system upgrade, but before doing a zpool upgrade, the boot loader on …

時間旅行者のキャンディボックス

ケイト・マスカレナスの時間旅行者のキャンディボックス (原題 THE PSYCHOLOGY OF TIME TRAVEL) を読んだ。1967年12月、イギリスの4人の科学者がタイムマシンを完成させた。その科学者とは、宇宙物理学者のマーガレット・ノートン、電波の研究者のルシール・…

FreeBSD 14.0への更新ではまる

公式のリリースアナウンスは出ていないが、既に更新できる状態になっているようである。FreeBSD 14.0-RELEASE Release Notesはてなブックマーク - FreeBSD 14.0-RELEASE Release Notes手元にNanoPI NEO2、RaspberryPI 4、ラップトップPCと3台のFreeBSDマシン…

レモンと殺人鬼

くわがきあゆ氏のレモンと殺人鬼を読んだ。本書はミステリーというよりはサスペンスなのだろう。小林美桜は妹の妃奈が遺体で発見されたことを警察に告げられた。しかも妹は全身を数十カ所刺されて殺されたらしい。美桜にとっては家族が殺されたのはこれで2度…

ラウリ・クースクを探して

宮内悠介氏のラウリ・クースクを探してを読んだ。エストニア人のラウリ・クースクという架空の人物の伝記だというのを聞いて、興味を持ったので、読んでみた。ラジオ文芸館スペシャル宮沢賢治生誕120年 - 隠居日録にも書いたが、架空の人物の伝記というと宮…

黄金比の縁

石田夏穂氏の黄金比の縁を読んだ。このタイトルの黄金比とは、顔にあるそれぞれのパーツの比率のことだ。縦方向には、髪の生え際-眉間-鼻先-顎が等間隔にあること。横方法にはこめかみ-目尻-目頭-目頭-目尻-こめかみが等間隔で並んでいること。この黄金比に…

アンリアル

長浦京氏のアンリアルを読んだ。内閣府国際平和協力本部事務局分室国際交流課二係というところにひょんなことからスカウトされた警視庁のはみだし警察官見習の沖野修也の物語。国際交流課は非合法組織で、国のスパイ活動に従事している。場合により諜報も防…

エレファントヘッド

白井智之氏のエレファントヘッドを読んだ。本書は特殊設定のミステリーなのだが、その設定というのがちょっと予想もしないものだった。ネタバレ厳禁となっているので、書くのがはばかられる。プロローグで文哉という妄想症の精神病患者が出てきたので、そこ…

ジェネシス・マシン 合成生物学が開く人類第2の創世記

エイミー・ウエブ、アンドリュー・ヘッセルのジェネシス・マシン 合成生物学が開く人類第2の創世記 (原題 THE GENESIS MACHINE)を読んだ。この本もタイトルに釣られて読んだのだ。特に合成生物学の辺りに惹かれたのだが、以前読んだ合成生物学の衝撃 - 隠居…