2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧
デニス・プロフィット、ドレイク・ベアーのなぜ世界はそう見えるのか:主観と知覚の科学 (原題 PERCEPTION HOW OUR BODIES SHAPE OUR MINDS)を読んだ。「人は見たいものを見る」と言われるけれど、この本を読むと「人は見たいように見る」というのがより適切…
酉島伝法氏の奏で手のヌフレツンを読んだ。ちょっと形容しがたい作品だ。我々とは似て非なる世界が舞台のSFなのだが、単に世界というより違う宇宙の物語ととらえた方がいいのかもしれない。我々が知っているような原理はこの宇宙には適応できないような気が…
呉勝浩氏の素敵な圧迫を読んだ。この本は短編集で、「素敵な圧迫」、「ミリオンダラー・レイン」、「論リー・チャップリン」、「パノラマ・マシン」、「ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について」、「Vに奉げる行進」の6編が収められている。全…
青山文平氏の父がしたことを読んだ。タイトルが「父がしたこと」なので、物語の重要なポイントで父が何かをしたのだろうというのは想像がついたのだが、それが過去に行ったことなのか、それとも物語が進行する中で起きることなのか、全くわからない状況で最…
園池公毅氏の植物の形には意味があるを読んだ。この本はタイトルそのままで、植物の形態がなぜそのようになっているのかを思考実験で考えてみようという本だ。 葉が平らで、表が緑、裏が白い理由 植物の葉というのは大体平らで、表は濃い緑色、裏はうっすら…
都筑道夫氏の都筑道夫創訳ミステリ集成を読んだ。「創訳」という聞きなれない言葉がタイトルに入っているが、一昔前(すでに二昔ぐらい前か?)なら超訳とい言葉が使われていたことを覚えている人もいるだろう。この本に収録されているのは児童向けに翻訳した…
森本あんり氏の反知性主義を読んだ。「反知性主義」という言葉自体はいつの頃からか目にしたり、耳にしたりすることがあった。その意味するところも、この言葉から科学的な知識や知見に反した行動や言動することを指すのだろうと漠然と思っていた。なぜその…