隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ライオンの棲む街 平塚おんな探偵の事件簿1

東川篤哉氏のライオンの棲む街(平塚おんな探偵の事件簿シリーズ)を読んだ。生野エルザと川島美伽の探偵コンビのシリーズの第一弾。川島美伽は東京でOLをしていたのだが、仕事に疲れ、恋に破れ、貯金を持っていかれた挙句、なぜか不況下に会社を退職した27歳…

未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすかを読んだ。大野和基氏がジャレド・ダイアモンド、 ユヴァル・ノア・ハラリ、 リンダ・グラットン、 ダニエル・コーエン、 ニック・ボストロム、 ウィリアム・J・ペリー、 ネル・アーヴィン・ペインター、 ジョーン・C・…

室町無頼

垣根涼介氏の室町無頼を読んだ。タイトルにあるように時代は室町時代で、舞台は京都。そこに集まってきた男たちの物語だ。本書は500ページを超える大作で、ストーリはゆっくりと進行していく。主人公は才蔵という17歳の少年で、赤松家牢人だった父親が亡くな…

NanoPi NEO2にFreeBSDをインストールしてみた

LinuxをNanoPi NEO2にインストールしたときに謎のkernel panicが発生し、理由が見当がつかずハードウェア本体を疑ったので、秋月で本体をもう一台購入した。その後kernel panicはイーサーネットを100BASEのHUBに接続することで、解消したのだが、本体が一台…

アルテミス

アンディ・ウィアーのアルテミス(原題 ARTEMIS)を読んだ。火星の人の作者の第二作目で、火星の人は未読だが、映画「オデッセイ」は金曜ロードショウで放送された時見て、面白いと思った。ただ、「オデッセイ」は最初は食料のことで困っていたはずなのに、芋…

戦乱と民衆

戦乱と民衆を読んだ。この本は2017年10月に行われた国際日本文化研究センターの一般公開シンポジウム「日本史の戦乱と民衆」の内容をまとめた本で、倉本一宏、呉座勇一、フレデリック・クレインス、磯田道史の各氏が講演した内容と、講演後に行われた一般公…

侍の本分

佐藤雅美氏の侍の本分を読んだ。本作は小説なのだろうと思って読み始めたのだが、小説というわけではなく、大久保彦左衛門が書き残した三河物語を、寛政年間に幕府が編纂した寛政重修諸家譜なども参照しながら、著者の視点で読み解くという構成になっている…