隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

無間の鐘

高瀬乃一氏の無間の鐘を読んだ。遠州の観音寺には無限の鐘というものがあり、その鐘を撞くとこの世で富貴が得られるという。ただし、来世では無間地獄に堕ちる。この鐘は寺の僧により井戸に捨てられ、埋められたというが、なぜかこの鐘の小型の模型をもつ十…

raspberry pi 4Bのイーサネットが壊れたようだ

raspberry pi 4Bを買ったのはだいたい2年前なので、「もう不具合が出たのか?」というのが正直な感想だ。2年間で問題が出るとは品質が悪いのか、当時の半導体不足が影響してハズレを買ってしまったのか。FreeBSD 14.1に更新した後の6月下旬に最初に問題が起…

脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき

毛内拡氏の脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらきを読んだ。脳というとニューロンやシナプスが重要な組織であると思っていたが、近年の調査研究でそれ以外の組織も脳の機能に重要な役割を果たしていることがわかってきたようだ。 細胞…

貸本屋おせん

高瀬乃一氏の貸本屋おせんを読んだ。時代は曲亭馬琴が活躍していた江戸時代なので19世紀前半ぐらいだろうか。2話目の「版木どろぼう」では永代橋崩落事故から2年たっていると言っているので1809年ぐらいだろう。主人公のおせんは貸本屋を営んでいる。と言っ…

天使と嘘

マイケル・ロボサムの天使と嘘 (原題 GOOD GIRL, BAD GIRL)を読んだ。本書は臨床心理士サイラス・ヘイヴンを探偵役の主人公にしたイギリスが舞台のミステリーだ。探偵役と言っても彼は警察の依頼で心理学的な観点からアドバイスする役割を担っている。このよ…