隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

デカルトの密室

瀬名秀明氏のデカルトの密室を読んだ。SFにカテゴライズされると思うのだが、ミステリー要素も含まれている。が、実際に明確に謎が解決されるわけではない。ストーリーの中にいくつかの謎が示唆されている例えば、第一章の最後でケイイチがフランシーヌをを…

頼みある仲の酒宴かな (縮尻鏡三郎)

佐藤雅美氏の頼みある仲の酒宴かなを読んだ。しくじり御家人こと拝郷鏡三郎シリーズの一編。おなじみの北の臨時廻り梶川三郎兵衛、剣術道場主の鳥羽誠十郎に、今回は丹州浪人柴田帯刀が物語に絡んでくる。老婆ためは日本橋の白木屋の地面が自分のものだと北…

刀の日本史

加来耕三氏の「刀の日本史」を読んだ。刀と見聞きすると、なんとなく日本刀のことを頭に思い浮かべていたが、本書に記述されているのは日本刀だけではなく、いわゆる剣も範疇に含まれている。そのため、まず神話(古事記・日本書紀)から始まり、古代の刀につ…

惑星カロン

初野晴氏のハルチカシリーズの第五作目、惑星カロンを読んだ。本書には、「チェリーニの祝宴 ―呪いの正体―」、「ヴァルプルギスの夜 -音楽暗号―」、「理由ありの旧校舎 -学園密室?-」、「惑星カロン -人物消失-」の四編が収録されている。今回は、各編…

千年ジュリエット

初野晴氏のハルチカシリーズ4冊目を読んだ。本作では普門館を目指す吹奏楽部の活動はちょっと小休止で、高校二年の秋の文化祭にまつわるストーリ4作が収録されている。 「エデンの谷」(アニメ11話)は草壁信二郎の恩師である山辺富士彦が残したピアノ、ベーゼ…

空想オルガン

初野晴氏の空想オルガンを読んだ。ハルチカシリーズの3作目。本作には「ジャバウォックの鑑札」(アニメ第10話)、「ヴァナキユーラー・モダニズム」(アニメ第4話)、「十の秘密」、「空想オルガン」が収録されている。本書では高校2年生の夏の吹奏楽B部門の東…

初恋ソムリエ

初野晴氏の初恋ソムリエを読んだ。ハルチカシリーズの2作目。本書には「スプリングラフィ」(アニメ第6話)、「周波数は77.4MHz」(アニメ第7話)、「アスモデウスの視線」(アニメ第9話)、「初恋ソムリエ」(アニメ第8話)が収録されている。 「スプリングラフィ」…

退出ゲーム

初野晴氏の吹奏楽部+日常の謎のミステリー。2016年の1-3月期にアニメ化されて、アニメの方を先に見て、興味を持って読んでみた。このブログを書いている時点で、3作目まで読んだが、アニメ化するに当たり、原作から「吹奏楽部」成分と「高校生」成分を若干…

御奉行の頭の火照り (物書き同心居眠り紋蔵)

佐藤雅美氏の物書き同心居眠り紋蔵シリーズのうちの一作、御奉行の頭の火照り。本作では南町奉行所の町奉行である松平伊賀守と主人公の紋蔵との確執を描いている。結局最後には伊賀守は町奉行を更迭されてしまうのだった。驚いたことは、別シリーズである半…

わけあり師匠事の顛末(物書同心居眠り紋蔵)

佐藤雅美氏の物書き同心居眠り紋蔵シリーズの一編「わけあり師匠事の顛末」。このシリーズを最初に読んだのは文庫になっていた本で、多分1998年ころだったと思う。この本はイギリスに旅行に行ったときにロンドン近郊にあるオリエンタルシティーの中にあった…

みんな、広告まだ見てる?

リリースアナウンスを見逃しているだけかもしれないが、いつ間にかiOSのはてなブックマークアプリに広告がまた表示されるようになっていた。本日は図書館に避暑していて家の外でアプリと使う機会があったので、「おや?」と気が付いた。いつから変わったのだ…