隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力

大西 泰斗先生のネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力を読んだ。当たり前なのだが、今までにNHKの英語番組で見た内容とほとんど同じので、復習というような読書となってしまったが、以下の2点が気付きだった。

倒置は感情

どうも私は倒置の文章に弱いということが、改めてわかった。例えば、

So do I.

のような文章なら、短すぎるので、何の問題もないのだが

Had you not acted so quickly, the damage would have been far greater.

のような文章だと、一瞬「?」となってしまうのだ。しかも、この文章は倒置しただけでなく、"If"もどっかに行ってしまっているし。

「とき」がない形 (提案・要求などをあらわす場合)

これに関しては、番組でやっていたかどうかの記憶もないし、文法的な知識も欠落していて、記憶に残っていなかった。

I proposed that their offer be rejected.

この文章のthat以下の中の動詞が原型なのである。このことが全然記憶に残っていなかった。要求とか提案は事実ではないので、現在形を使わないということが背景にあるようだ。なので、事実をあらわさない、動詞の原型を用いるようだ。

大西先生を疑うわけではないが、英語のことで不思議に思った時に参照する「Practical English Usage」を調べてみたら、次のように書かれていた。proposeはなかったので、suggestを参照する。

2. verb forms in that-clauses
In that-clauses after suggest, various verb forms are possible.
a. Ordinary present and past tenses can be used in British English.

  • Her uncle suggests that she gets a job in a bank.
  • Her uncle suggested that she got a job in a bank.

b. In a formal style, subjunctives are possible, especially in American English.

  • He suggests that she get a job in a bank.
  • He suggested that she get a job in a bank.

c. In British English, should + infinitive is common. (This is rare in American English.)

  • He suggests that she should get a job in a bank.
  • He suggested that she should get a job in a bank.

イギリス英語とアメリカ英語で対応が分かれるいやなパターンだが、アメリカ英語ではsuggest recommend ask insist vital essential important adviceなどがこのルールに従うようだ。

Ghost in the shellを見てきた

Ghost in the shell(2017)を見てきた。日本語吹き替えで見ようと思って探してみると、殆ど3Dか4Dで、都内ではあまりなかった。わざわざ錦糸町まで行く羽目になった。

昨日、久しぶりに押井監督版のghost in the shell/攻殻機動隊(1995)を見たのだが、実はこれは「押井守INTRODUCTION」の中の一枚。多分買ったはいいけれど、昨日までghost in the shell/攻殻機動隊(1995)は見ていなかったのではなかろうか?なぜなら、これには特典映像のメイキングは収録されていて、こちらは確実に初見だった。しかも、そちらの内容が割と面白かった。ghost in the shell/攻殻機動隊(1995)は最初LD版を多分発売直後に買って、見たのだが、それには特典映像は収録されていなかった。

さて、2017の映画だが、例によってShanghai film groupとかHuahua mediaとかが出資しているようで、以下で、押井監督が言ってるように中国資本なくしては映画製作は成り立たないのだろうか。

www.youtube.com

映画はコミックの世界観を借りてきて、ghost in the shell/攻殻機動隊(1995)から印象的なシーンを持ってきた感じだ。押井監督もさんざん言っているが、すべての映画はコピーなのだからそれはそれでいいのだろう。それと、やはりブレードランナーの影響は偉大で、あの作品がのちの映画に与えた影響は大きい。町中に広告があふれているのはあの作品からのコピーだ。ストリーは新たな素子(作中ではミア・キリアン)の誕生ストリートなっている。不思議なことにビートたけしのセリフに字幕が付いているからには、オリジナル版でも日本語をしゃべっていたのだろうけれど、なぜなのだろう?

一応続編も作れるような終わり方になっていたが、果たして続編はあるのだろうか?私はどっちでもいいが、アメリカでは出だしの興行成績があまりよくなかったようだ。