隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

5分間SF

草上仁氏の5分間SFを読んだ。たぶん1980年代後半から1990年代の前半ぐらいには草上仁氏の作品をよく読んでいた気がする。軽いタッチのSF短編を量産していて、SFマガジンにもよく掲載されていたと記憶しているし、文庫本も早川書房から多数出ていたと記憶している。それがいつの頃からかあまり本は出版されなくなったように思う。今回久しぶりに新刊が出たような気がする。本書には16編の短編が収められている。巻末の初出一覧を見ると1991年から2019年までの作品が収められているようで、2000年代になっても、更に言えば昨年の2019年にも作品を発表していたとは知らなかった。

草上仁氏作品を解説するとかえって面白くなくなるので、内容には触れないが、どれも面白かった。各作品が5分間で読めるかどうかは別として、読むのにそんなに苦労はしないので、気軽に読めると思う。この本は2019年の7月に出たようだが、同じようなタイトルの7分間SFも2020年の3月に出版された。こちらも読んでみよう。