隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

マーク・ピータセンの図解英文法入門

マーク・ピータセンの図解英文法解説を読んだ。未だにたまに英語熱が発生して、英語を勉強したくなるサイクルがたまにやってくる。今年の夏も、大西先生が昔NHK教育でやっていたハートで感じる英文法のビデオが出てきて(存在すらすっかり忘れていた)、改めて見直してみて、結構忘れていることがあるなぁと思い知らされてしまった。

マーク・ピータセンと言えば、岩波文庫の「日本人の英語」シリーズが有名で、私も3冊もと読んで、なるほどネイティブはそういう風に考えているのかと思ったものだ。

今回この本を読んでみて、今までわかっているような気がしていたが、よく判っていなかった点がいくつかあった。

関係詞の2つの用法

いわゆる関係詞の限定用法・非制限用法だが、意味的にはあまり変わらず、日本語に訳す時に若干違いがあるぐらいにしか思っていなかった。しかし例文に登場する以下の文章はもともと意図している意味が大違いだった。

(a) I hate Americans, who take an arrogant attitude.

(b) I hate Americans who take an arrogant attitude.

そもそも、なぜ限定用法・非制限用法というような用語が出てくるのか自体も全然覚えていなかったが、(a)は非制限用法で、意味は「アメリカ人なんて大嫌いだ。だって、みんな横柄な態度をとるから」であり、(b)は限定用法で、意味は「横柄な態度をとるアメリカ人は大嫌いだ」となる。どうやら、限定用法では対象を限定しているからそう呼んでいるようだ。

haveとget

これは知っているようで知らないニュアンスの問題だが、haveには「手に入れる」のに「意識するほどのプロセスがない」一方、getには「意識するプロセスがある」という違いがあるようだ。getのイメージとしては納得なのだが、haveに対しては大してイメージがなかったので、新鮮だった。

また、使役動詞としてのhaveは強制力の強さでmakeとletの間に置かれるとよく言われるが、「頼みさえすれば、当然してもらえる」という状況に使われるということだ。そして、「説得してして~してもらう」場合はget 人 to ~を使うということらしい。

人称代名詞You

Youには特定の相手を指している場合と総称としてのyouがるが、なんとなく日本人は総称としてのyouの所を、weとしてしまいがちであるが、「英語では weが具体的に誰を指すのかが明確ではないときは用いない」ということだ。