隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

バビロン 2 ―死―

野崎まど氏のバビロン 2 ―死―を読んだ。

新域の初代首長である斎開化は「自殺する権利」を認める自殺法を新域の首長の専権処分である「掌決」を用いて施行した(これにより、自殺法は議会による追認だけを得ればよいことになる)。そしてそれに呼応したのか、新域庁社から64人の人間が飛びおり自殺し、また全国各地で自殺者が相次いだ。東京地検特捜部の正崎善は斎開化の暴走を止めるべく、警視庁の協力を得て特別捜査チームを結成し率いることになるのだが、斎開化の犯罪事実を確定することができずにいた。

一方の斎開化は自殺法施行後姿を消しており、その行方は杳としてわからない。また、あの謎の女は曲世愛という名前が判明したが、そちらの行方もわからない。しかし、斎開化は来たる神域議員選挙の場を自殺法の是非を問う選挙にしようと動画サイトで呼びかけ、世間の議論を喚起していく。正崎善は膠着した事態を打開するために、強硬手段に打って出るのだが……。

今回はサブタイトルが「死」になっており、正しくたくさんの人間が死ぬことになる。今回登場した人物は殆ど生き残れていないのではなかろうか?物語は全然収束に向かう気配もなく、いったいどういう展開になるのか全く先が読めない。