隠居日録

隠居日録

2016年(世にいう平成28年)、発作的に会社を辞め、隠居生活に入る。日々を読書と散歩に費やす

絶対数学の世界 ―リーマン予想・ラングランズ予想・佐藤予想―

黒川信重氏の絶対数学の世界 ―リーマン予想・ラングランズ予想・佐藤予想―を読んだ。

この夏に、この本以外にも2冊の数学関連の本(数学の大統一に挑む - 隠居日録計算する生命 - 隠居日録)を読んだが、この本が一番内容が理解できなかった。というよりも、理解できたところがほとんどなかった。この本はラングランズ・プロジェクト(本書の中ではラングランズ予想として書かれている)に関する本を探していて、見つけた本だと記憶していて、そのうち読もうと思った本なのだが、実際読んでみて、こんなにも内容が理解できないとは予想もできなかった。あとがきによると、本書は青土社現代思想に連載していた内容から絶対数学に関するものを選択し、加筆修正したものだという事なのだが、現代思想の読者は本書に書かれているようなことは理解できたのかどうか、かなり気になっている。