2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
斜線堂有紀氏のキネマ探偵カレイドミステリーを読んだ。タイトルから分かるように映画を題材にしたライトなアームチェアーディテクテブミステリー。短編が4編収録されている。大学生の奈緒崎はドイツ語の単位を救済してもらう代わりに、教授から引きこもりの…
門井慶喜氏の「家康、江戸を建てる」を読んだ。タイトルからすると家康が主人公のような印象を与えるが、本書は連作短編小説で、実は家康は脇役でしかなく、家康が江戸の入府する際に江戸のインフラ等を作った男たちの物語だ。五編の物語が収められている。 …
手嶋龍一氏の「汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝」を読んだ。手嶋氏は元NHK職員で、気付いたらいつのまにかNHKを辞めていた。辞めたのが2005年ということだから、もう12年も前のことだ。年齢的にもNHKの定年に達していたの…
高田大介氏の図書館の魔女 烏の伝言を読んだ。本書も厚く、658ページもある大ボリュームだ。ただ、本作は上下巻ではなく、本巻のみ。前作の図書館の魔女の終わりの所は次に続く物語のプロローグ的な感じになっていたので、その続きの話なのだろうかとも思っ…
初野晴氏のひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇を読んだ。映画が公開されたから、それに合わせて出版されたのだろうと想像する。4編プラス短い掌編が収録されていて、番外編と銘打つだけあって、普門館を目指す吹奏楽部の活動から離れて、吹奏楽部のメンバーから…
高田大介氏の図書館の魔女(下)を読んだ。上巻では後半に刺客に襲われ物語が大きく動き出すかと思いきや、下巻の進行も緩やかに動き出していく感じだった。まず、マツリカは魔術書・錬金術書を類をこき下ろし、禁書にするなど馬鹿馬鹿しいと一蹴するの所から…
高田大介氏の図書館の魔女(上)を読んだ。本書はとにかく厚い。ページ数で652ページあり、厚さからすると、2冊分ぐらいに相当するのではないだろうか。上巻には第一部と第二部が収録されている。しかし、この上巻では、ようやく物語が動き出したところで、今…