斜線堂有紀氏のキネマ探偵カレイドミステリーを読んだ。タイトルから分かるように映画を題材にしたライトなアームチェアーディテクテブミステリー。
短編が4編収録されている。大学生の奈緒崎はドイツ語の単位を救済してもらう代わりに、教授から引きこもりの同級生の嗄井戸高久を大学に連れ戻すように依頼された。訪ねて行ったら、嗄井戸は映画マニアで日がな一日映画を見ているのだった。そんな中で起きた、パラダイス座をめぐる火事・焼身事故。一番疑わしそうな人物にはアリバイがあった。嗄井戸は映画の知識を用いて、現場に出向くことなく事件を解いてみせるのだった。
収録されている作品と映画の対応は以下の通り。
逢縁奇縁のパラダイス座 - ニュー・シネマ・パラダイス
断崖絶壁の劇場演説 - 独裁者
不可能密室の幽霊少女 - ブレア・ウィッチ・プロジェクト
一期一会のカーテンコール - セブン
この中では一番最初のストリーが意外だった。ニュー・シネマ・パラダイスを見ていれば、トリックはわかったかもしれないが、私はこの映画を見たことがない。ここ一年ぐらいは本も読んでいるが、映画も週に3~4本ぐらい見ている。しかし、私はあまり古い作品を見ていなく、上記の4本の映画も見たことがあるのは独裁者(でも、ほとんど記憶がない)とセブン(こちらも断片的にしか覚えていない)ぐらいだ。